これから書くのは不倫発覚から始まる苦悩の日々
チャミ子のサレ妻リアルガチ話よ。
普通という幸せの日々
その日は2月も終りの頃。
厳しかった冬も終わりに近づき、雪国暮らしにとってホッとする時期。
3月に入れば雪が降っても大したことはない。
恒例の雪かきの心配がそろそろなくなる頃、それは起こったわ。
その日はチャミ夫が先に就寝。
寝室にしている和室は、襖を隔てたリビングの隣にある。
よくある家族向けのアパートの一室。
私も一日の所用を終え、そろそろ寝ようと夜のお肌のお手入れを。
隣の寝室からはチャミ夫の寝息(という名のいびき)が聞こえていたわ。
チャミ夫は毎晩の晩酌が欠かせない。
(この晩酌が問題に発展するのはまた別の話…。)
チャミ夫が酔って寝落ちするのはよくあることだったので、
その日も「もう寝ちゃったのね~」くらいにしか思っていなかったわ。
【虫の知らせ】という【女の勘】
さて、私も寝ようかしらとリビングから寝室へ続く襖を開けたら
チャミ夫のスマホが煌々と光っているのが見えたの。
いつもならスルーして私は布団に入るのだけど
なぜかその日は
「眩しいから消さなくちゃ」
と思ったの。
チャミ夫のスマホの画面をオフにしようと手に取ったその時
私の目に飛び込んできたのは信じられないものだったわ。
Xデーは結婚記念日
私達夫婦は体型維持と運動不足解消のため、ジムに通っていたわ。
チャミ夫は会社帰りにジムに行くのが日課だった。
もちろん、夫婦で一緒に行くことも多々あったのよ。
でも、この日はジムには寄らずにまっすぐ帰ってきてくれたわ。
だってこの日は
入籍して1周年の結婚記念日
だったんですもの。
「結婚記念日当日は家でゆっくりしようね」と話していて
お祝いのディナーは前日に済ませていた。
「これからも夫婦としてよろしくね」と
お互いに労わりの言葉や感謝の言葉を交わし
いつもよりちょっと豪華なディナーを楽しんだわ。
そして結婚記念日にチャミ夫は
私に素敵なお花のアレンジメントをプレゼントしてくれた。
赤が鮮やかな綺麗な花。
メッセージカードも添えて。
どんな高価なプレゼントよりも嬉しかったわ。
目に飛び込んできたモノは
手に取ったスマホ画面に映っていたのは
LINEのトーク画面だった。
夫はジムに通うようになってよくLINEをするようになったわ。
ジムで仲良くなった人達と
チャミ夫が連絡先を交換しているのは私も知っている。
だって彼が逐一報告してくれるから。
「〇〇さんと今日はこんな話をした」
「××さんと一緒にトレーニングをした」
こんな感じで男女問わず仲が良い人達の話を聞いていたので
そんなお友達の内の一人かと思った瞬間
私の目に飛び込んできたのは
「愛してる(ハート)」
「俺も(ハート)」
という文字だった。
続く